概要

Oncocardiologyリサーチセンター

設置の背景, ニーズ

将来展望

KPI, 想定される社会的インパクト

  1. 学術成果発表(論文、学会)
  2. 外部資金獲得
  3. 特許取得
  4. 新規プロジェクト企画提案
  5. 公開シンポジウム開催
  6. プレスリリース

研究項目

① 免疫チェックポイント阻害剤による心筋炎の病態メカニズム解析に基づく診断・治療法の開発

  • AMED「免疫チェックポイント阻害薬使用に伴う心筋障害に対する全国多施設共同レジストリ」班で収集したヒト心筋生検組織の解析により、ヒト組織での免疫チェックポイント阻害剤による心筋炎の特徴を描出する。
  • 免疫チェックポイント阻害剤関連心筋炎のマウスモデルを用いて、組織学的及single cell RNA sequenceを用い、免疫学、腫瘍免疫学的観点から解析し、免疫チェックポイント阻害剤による心筋炎の特徴を描出する。
  • 統合して、心筋炎発症メカニズムの解明とそれに基づいた診断、リスク予知、新しい治療法の開発について検討する。

② 放射線がん治療に伴う心臓線維化の病態メカニズムの解析に基づく診断・治療法の開発

  • 画像データの詳細な解析により放射線がん治療に伴う心臓障害の実態把握を進める
  • 放射線性肺炎・肺線維症モデル用に作成した放射線照射装置(論文準備中)を用いて心臓障害モデルを作成する。モデルが安定したら、血管、リンパ管に注目し線維化のメカニズムを解明する。
  • 上に基づき、リスク予知、早期診断バイオマーカーの開発を試みる。

③ アドリアマイシン心筋症動物モデルを用いた新規分子基盤機序解析

④ がんが宿主の心血管に及ぼす影響

  • がんと脳卒中合併例の病態や治療法の実態調査を行う。
  • Aと同様、ヒト癌原発組織、遠隔転移組織、正常近傍粘膜組織、血液検体中のmiRNAやcircular RNAを解析し、癌患者の脳梗塞及び深部静脈血栓症と関連する候補因子を抽出、予知マーカーとしての有用性を検討する

⑤ 多彩な新規薬剤治療伴う心血管障害のデータサイエンス的解析

シンポジウムなどの予定

  1. 公開シンポジウムの開催
    学外からもシンポジストを招いた公開シンポジウムを年1回開催する。
  2. 学内セミナー
    月に一度、定期的にセミナーを開催して進捗報告会・勉強会として、自由な議論を行う。センター構成員以外、大学院生の参加を促し、新たな共同研究を促進して、大学院活性化・研究推進を図る。
  3. 総合がん治療センターとの合同カンファレンス
    定期的に症例カンファレンス(非公開)を行い、臨床上の新たな課題を拾い上げる。