第18回三翠化学会関東支部総会・講演会・懇親会を開催しました
第18回三翠化学会関東支部総会・講演会・懇親会を、令和7年4月13日(日)に日本橋室町の三重テラス2階のコミュニティスペースで開催しました。
支部総会は2年に一度、その間に交流会を開催しています。今年の参加者は来賓、講師を含めて24名で、昨年の交流会の21名を超える参加者で開催することができました。講演会の講師の苅田先生の教え子で今年卒業したばかりの西野寿々香さんに参加頂き花を添えました。苅田先生、大26回の菅原さんの講演の内容、懇親会も大いに盛り上がり、今年も成功裏に開催することができたと思っています。以下、その概要について報告します。
東海副支部長(大19回)の総合司会のもと、吉田支部長(大18回)の開会挨拶のあと、来賓として、本部の木村会長に情勢報告を含めて挨拶を頂き、三翠化学会の会章を検討してきた結果、酵母の中に化学式の亀の甲とSANSUIが配置されたデザインが紹介され、参加者皆さんの拍手で賛意を表しました。
その後、総会に入り、東海副支部長が議長をつとめ議案の審議を行いました。
第1号議案は吉田支部長から令和5年4月~令和7年3月までの支部活動の概略の報告を行ない、支部委員会は5回開催しましたが、主な審議内容は、交流会と支部総会の講演会、懇親会などの企画や進め方の検討が中心の内容を紹介しました。次いで、第2号議案の会計報告を平田副支部長(第20回)から、併せて中島監事(大22回)から監査報告がありました。第3号議案の任期満了に伴う役員改選(留任)の件も含めて、いずれの議案も了承されました。
恒例の講演会は、大学から3月に退官されたばかりの苅田修一先生にお出で頂き、「三重大学生物資源学部の現況と教員生活を振り返って」と題して、講演を頂きました。大学の現況を写真で紹介して頂いた後、先生の学生時代の研究テーマから始まり、大関㈱研究所に就職し、第1種放射線取扱主任資格の取得が今後の進路に影響を与え、パスツール研究所やカルフォルニア大学への留学を経験され、アイソトープによる研究手法が大学全体の研究にも大いに役立ったこと。嶋田先生から頂いた「セルロースの酵素分解の研究」が生涯の研究テーマとなり、セルラーゼが持つ糖質結合モジュールの特性研究や、糖質加水分解酵素ファミリーGH44の構造決定にもつながったこと。さらに、三重大学純米大吟醸梅酒「紅翆」、三重大学魚醤「鮭びしお」などブランド商品を開発するも、商品化の難しいことも経験されたこと。最後に、AIの文献検索能力はすごく、使いこなせる能力の有無で研究成果が左右される。小さいころからプログラミング言語を経験している現世代は、大いに期待できる。ただ、使うデータを選別し、結果を判断するのは所詮人だけどのオチがありましたが、先生が長年取り組まれてきた研究への思いを熱く語られ、質疑応答も入れて1時間半にも及ぶ講演でした。
菅原さんの講演は、「地域デビューの薦め」。大学は生物化学研究室で、島林教授、高橋助教授、田口助手の指導の下、卒業論文は「植物のビタミンB群合成経路について」。外資系のファイザー㈱に就職され、退職後は、人生設計(剣道の再開、ゴルフ、ギター演奏、走ること、社会貢献)、退職金の使途も決め、実践されてきた。現在、社会貢献として、民児協の地区会長、地区スポーツ協会の役員、学童登下校の見守りボランティアなどをやられています。今後は、成人後見人活動に参加するとのこと。地域デビューのメリットとして、①新しい出会いがあり、住んでいる場所が好きになる ②認知症の予防になる ③様々な情報が入り、地域の状況がわかる を挙げ、女性より男性は短命、喫煙者ほどより短命、女子は一人になるとストレスフリーになり元気になるとのこと。今も、一人暮らしの高齢者に対する毎月の食事会、ギター演奏会を通算100回開催しており、5~7月にも5回企画しているとのこと。精力的に活動する菅原さんのエネルギーを感じさせる講演でした。
講演会の後、集合写真を撮影し、別所委員(大26回)の進行のもと、益々お元気であられる鈴木潔(大9回)の乾杯の発声で、懇親会が始まりました。
懇親会は三重テラス・レストランの配慮で、同じ会場でレストランからのケータリングで行いました。料理のテーマは、「三重の食材と地酒を堪能」とし、三重県産の魚、肉、野菜による郷土料理、酒も地酒の気配りの設えでした。本当にご馳走様でした。
殆どの方に近況報告をいただき、交流・歓談の2時間の予定はあっという間で、宴もたけなわでしたが、ボランティア活動の一端を紹介する形で、菅原さんのギターの演奏で懐かしの歌、ふるさと、青葉城恋唄、花の3曲を斉唱しました。続いて酒井委員の音頭で、三翆応援歌を豪唱した後、平田委員の締めで第18回の総会・講演会・懇親会を終えました。来年は交流会(第10回)の年ですが、3~4月に開催に向けて準備を進めていきますので、多くの方の参加をお願いします。

